どうなる?自動車

FROM:浜條

 

先般、長谷と茨城まで出張した帰り、静岡のSAで偶然見かけたカッコいい車

そう、「テスラ」です。

 

イメージとしては「高級すぎて手が出せない」テスラでしたが、スマホで調べると、お手ごろな価格帯の「テスラ3」なるものが発売されるとのことで、

さっそく試乗に行ってまいりました。

 

新しいメーカーがやることをやっている

 

車の走りや内装、外装などは好みが多分にありますので、ここでは触れませんが、驚いたのは「他社との差別化」が徹底しているところでした。

まず、テスラはスマホでも購入できます。

 

これがなぜ、他社の車で出来ないかと言うと、メーカーはディーラーへ販売を任せているからです。

しかしテスラは頑なに直販にこだわり、テスラ(メーカー)自体が街中に店を構え、販売しているということです。

 

テスラの方が仰っていたのは

「いま、ディーラーの収益構造は60%から70%が修理や車検などのサービスから得られる収益です。これはどういう事かと言うと、エンジン車はオイル交換など構造的にメンテナンスが必要な機構なんです。テスラはエンジン車ほどメンテナンスが必要な部品もありません。車検も代行できますが、交換部品もほとんど無いため、税金と若干の手数料のみです」

 

とのこと。あくまで「我々は車という製品を販売するメーカーなんだ」と語気を強められていました。

 

ちなみにアメリカの州法で、とある州は「車の販売はメーカーが直接やってはいけない」という法律があるようで、テスラは州に対して訴訟を起こしているようです。戦う相手は他社メーカーではなく、国と戦っているんですね。

 

直販体制は古くからディーラーと関係性のある自動車メーカーではなかなか出来ない事なので、まさに「新しいメーカーがやれることをやっている」という感じがしました。

 

どうなる自動車

 

エイチツーは名古屋の会社ですが、ほとんどの国内自動車メーカー(関係会社)へ製品を納入しておりますし、現場へもよく伺います。

テスラの衝撃を受けて「これから自動車業界どうなっちゃうんだろう」と正直思ってしまいますが、

国内自動車業界の資本や技術を使えば、簡単ではないかもしれませんが、充分生き残りは出来るかと思っています。

 

かつてデジタルカメラとカメラ付き携帯電話で大ピンチに陥った富士フイルムも、

当時の技術を活かして化粧品を作り大躍進を果たしました(ライバルのアメリカの会社は潰れてしまいましたね)

 

いまでは若い人はソニーを「保険の会社」と認識している、との記事もありました。

 

「危機感だけが人を、会社を成長させる」と言った人がいますが、

 

実際、エイチツーへ依頼をくれるお客様は「今までの問題を放っておけない、変えるんだ」という意識が強いと感じます。

「あんまり聞いた事ないメーカーだけど、問題を解決できると信じて」依頼をくれるお客様に、

引き続きお役に立てるように技術を蓄積させていこうと思います。