FROM,中島
数年前、各地ではマスクが売り切れ、布マスク用のゴム紐ですら売り切れ状態が続き、
手指消毒用のアルコールも売り切れで、薬局の棚はがらんどうとしていていたのが嘘のように
今では容易に手に入るようになりましたね。
ところで、手指消毒用の製品にはエタノールが主に使われていますが、
それとよく似た「メタノール」とは何が違うのでしょうか?
少しまじめに両者の違いに切り込んでいきます。
全くの別物
エタノールとメタノールでは何が違うのでしょうか?
普段から薬品を使用される方はご存じだと思いますが、世間一般で
エタノールとメタノールの違いをはっきりと分かる方はあまりいないかもですね。
まずはエタノールから紹介します。
【エタノール】消毒用アルコール(70~80%エタノール)などの名前で販売されていることが多く
人体に入っても肝臓で代謝することが可能。
エタノール=アルコールみたいな感じですね。
では対するメタノールはどうでしょう?
【メタノール】毒物劇物取締法「劇物」。購入には法律で定められた書類の記入、押印、身分証名称が必要で
人体に対して神経毒の効果があり、失明、最悪の場合死に至る。
似ているのは名ばかりで、こんなにも違うものなのです。
見た目では見分けがつかない
メタノールは理科室に陳列されている「ホルマリン漬け」のホルマリンの原料となったりする液です。
ホルマリンの原料ってだけでもなんだか危なそうですよね。
厄介なのが両者は見た目、臭いでは全く見分けがつかないほどのものであるという点。
洗浄剤として使われるメタノールは劇物でもあり、引火性が高い故に取り扱いにも十分な注意が必要となります。
事故防止の為にメタノールには着色されていることがほとんどですが、取り扱いにおいて
危険であることには変わりありませんね。
エタノールとメタノールの違いは十分なほどわかりましたがとにかく
メタノールは、8~30ml飲むことで失明、ヘタをすると死亡に至るそうです。
皆様是非お気を付けください。。。
とりあえず、メタノールとエタノールどっちがやばいんだっけ?となったらこう思い出してください。
メタノールは「メタメタ危ない」と・・・。
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メタノールとエタノールの違いについてザックリ解説でしたが、いかがだったでしょうか?
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