FROM:長谷
産業機器・プラント業界ではたま~に言われる
「無料でやれ」
先日、久しぶりに言われました。
中和装置を収めたお客さん(ユーザーさんは透析病院です)より、
「ポンプの動作音が大きい、消音対策をやってほしい」
と言われたので追加工事としてお見積りを出したところ、
「無料でやるのが当たり前」というリアクションでしたので、
経緯と対応をシェア出来ればと思います。
追加か、クレーム処理か
案件の発端は「非常に狭い場所だが透析廃水の中和処理を行ってほしい」と、
某ゼネコン様よりご依頼頂いた事から始まりました。
現場調整を行い、仕様書を出し、エイチツーが競合他社より半額くらいの金額だった為、
また省スペースである事、工事も請け負えることを評価頂き受注となりました。
そして施工・試運転を経て無事稼働し半年、一本のメールが入ってきました。
「ポンプの動作音が気になる、という事で消音対策をしてください」
そのメールの返事にお見積りを添付したところ、
「建物の設置地域ですが第1種中高層住居専用に掛かりA型になります。※AM6:00~22:00までは55db、22:00~6:00までは45dbの制限が掛かります」
「エイチツーさんとしてどのような対応をしてもらえますか」
という事でしたので、
消音BOXを取り付ければ解決できる事、dbの制限については納入前に聞いていない事(メール履歴でもない事)、機器仕様書を基に製作しているので、追加工事もしくは追加物品として対応できます、という旨を返信しました。
ざっくりこのような流れで
「追加なのか、クレーム処理なのか」という事でお互いの主張が繰り広げられますが、こういった微妙な問題はこの業界で働いていると誰しも経験しているかと思います。
エイチツーの対応
弊社としてどういった対応をするのか、というのはケースバイケースになるので一概に言い切れませんが、
基本的には「現場は困っている」ので、対応を全くしないという事は絶対にありえません。
しかるべき対応を提案しますが、「お金をどうするか」という問題に関しては
出来るだけ柔軟に対応しようと思っております。
「無料で対応してほしい」と、本当にユーザーさんが言っているのか、
それとも商社さんやエンジニアリング会社さんが言っているのか、
そのあたりも腹を割ってお話出来ると良い結果に繋がる事が多いように思います。
特に複雑な制御を必要とされる装置・プラントは信頼関係が非常に大切だと感じます。
事前の打ち合わせの綿密さはもちろん、お互いに想定外の事が起こった時、
一方的にならずに話し合いで最適解を導き出せる関係性が皆様と構築できれば、
これほど幸せな事は無いと思い、今日もメルマガを綴っております。