FROM:浜條
Kさんはちょうど壊れた水中ポンプを
引き上げているところだった。
故障したポンプと、
新品のポンプと交換するには大変な作業だったが、
3か月に一回この作業を行っていた。
まずポンプ取替用に取り付けてあるロープを引っ張り、汗をかきながら
地上に水中ポンプを引き上げる。
その後は接続ホースを取り外して新品ポンプを設置する。
だいたいこの作業に4時間をかけていた。
Kさんは上司に言った。
「この無駄な作業、何とかならにですか?」
Kさんはこの作業は費用も時間も無駄だと思っていたのだ。
「どんなポンプを試してもダメなんだ、仕方ないから我慢しろ。俺も同じ作業をずっとやってきたんだ」
Kさんと上司のやり取りを見てくすくす笑ったやつがいた。
みんなどうにもならないと諦めているのだ。
でもKさんは違った。
無駄な作業を無くして生産性を上げていくことが、自分の仕事だと思っていたのだ。
そこでKさんは、馴染みの商社に相談してみた。すると
「あのピットは高温ですから、やはり汎用では3か月もてばいい方ですよ」
商社はうんざりしながら言った。
Kさんはさらに違うメーカーで対応出来ないか探してほしいと頼んだが、いつも答えは一緒だった。
そこでKさんは自分でインターネットで探してみることにした。
仕事中は時間が取れないので、家に帰ってから検索を続けた。
すると一社、聞きなれないメーカーが耐熱水中ポンプを製作しているのを見つけた。
次の日、早速Kさんは会社で問い合わせをしてみると、意外な回答が返ってきた。
「もちろん、対応出来ますよ。御社のような困った事例を何十件も解決してますから」
Kさんはこのメーカーに賭けてみることにした。
社内の稟議を何とか通し、無事納入されたポンプは、
高温環境下でもう数年もノーメンテで動いている。
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これは、エイチツーで実際にあったお客さんの話です。
もう何年もこのようなお客さんの課題解決を、事業の中心として展開しています。
一般的なメーカーが「特殊仕様」や「特殊な対応」を嫌がるのは、それが彼らにとって
「儲からない」「面倒」だからに他なりません。
でも、この世に1社くらい、特殊な用途に特化したメーカーがあっても良いんじゃないかと始めた事業ですが、お陰様で本当にたくさんの方々の支持を頂いております。
上記ストーリーで出てきたポンプは下記になります。
流体移送でお困りのお客様はお気軽にご相談下さい。