耐熱水中ポンプ誕生秘話

FROM:長谷

 

私の出身高校は工業高校で、男子の割合が99%以上だった。

1%は女子だが、なんというか、年頃の男子のハートを掴むような感じの女子では無かった。

 

だがしかし、一人だけ、たった一人だけマブい女子がいたのである。

そう、亜希子ちゃん(仮名)だ。

 

修学旅行はスキー研修

 

それは高校三年生の時だった。

高校最大のイベントである修学旅行はスキー旅行と決まっており、岐阜のスキー場併設の宿泊施設で二泊三日というスケジュールだった。

 

もちろん女子も参加するのだが、やはり先生も警戒しており、

なおかつ私のいたクラスは大変素行が悪く、

「消灯時間」「タバコ」「酒」「女子への度を越えたちょっかい」

このあたりがバレると一発で謹慎処分になる、などと脅されていたのである。

 

その宿泊施設は露天風呂もある大浴場を併設しており、

クラス毎に入浴時間になると順番に入浴をしていく、というシステムだった。

 

特に感慨も無く風呂に浸かっていた時のことである。

隣の女湯から声が聞こえる・・・

 

「○○ちゃん大きい~~」

「きゃ~やだ触らないで~」

 

亜希子ちゃん(仮名)の声がする・・・!

 

その時の男湯の状況はと言うと、女湯から聞こえる声を、

一言も聞き漏らすまいと

誰も音を立てるものはおらず、

体を洗っている者はその手を止め、

髪を洗っている者はシャンプーを流すシャワーを止め、

泡だらけで聞き耳を立てるような状況だった。

 

そして女湯から、露天風呂へ続くトビラが開かれる音がすると

同時に男たちも露天風呂へ静かに移動するのである。

 

それは露天風呂で起こった

 

露天風呂で女湯と男湯を遮るものは

頑丈に張り巡らされた竹の塀であった。

 

当たり前だが、隙間などない。

 

だがしかし、そこで人工的に、恐らく誰かが爪を使って空けたであろう

ごく微小な穴を見つけた。

 

私はそこに、恐らく同じ工業高校の歴代の先輩方が、

少しづつ、少しづつ後世の為を思い削っていってくれたであろう

努力に感謝した。

 

 

その穴は、爪楊枝の太い方くらいの穴だった。

 

完璧なアングルだったが、ただ一つ残念なことに、

 

その露天風呂は白湯で真っ白だったのである。

 

 

あの時ほど温泉のお湯を抜きたい気持ちになったことは無い。

 

その気持ちが後に「耐熱水中ポンプ」を作るキッカケになったことは誰も知らない・・・

 

耐熱水中ポンプを選ぶ理由

 

上記は完全にフィクションですが、耐熱水中ポンプを採用するメリットは数多くあります。

下記にてわかりやすく解説しておりますので是非ご覧ください。

 

【お客様に聞きました】耐熱水中ポンプJCV/JCVHシリーズを採用した理由