ロケット打ち上げに使われたポンプ

宇宙飛行士になりたい・・・

そんなことを思ったのは立花隆の「宇宙からの帰還」という本を読んでからでした。

この本は、宇宙飛行士が地球へ帰ってから「どのような心理的変化があったか」のみに焦点を当て、膨大なインタビューを記録したものです。宇宙飛行士はその後、宗教家になったり事業家になったり政治家になったり、または精神病院へ入ったりしており、なかなか伝えられない「その後」を知る興味深い本です。

ところで、ロケット打ち上げにもポンプが大きな役割を果たしているのはご存知でしょうか?

 

サターンV型ロケットで使われたポンプ

ロケットのエンジンは爆発的燃焼によって膨大な推力を得る仕組みになっているため、その燃焼時間は極めて短いです。

アポロ宇宙船を打ち上げたサターンV型ロケットでいうと、

600トンのケロシン燃料と1400トンの液体酸素をわずか150秒で燃焼させます。

 

つまり、2000トンを150秒で送り出すポンプが必要なわけですね。。。

 

1秒間に13.3トン。1分間に約800トン。

 

小学校の標準的なプールが360トンなので、

プールを30秒で空にするスピードです。

 

想像を絶する世界です。

 

ディーゼル機関車30台分の馬力

出力でいうと、約112,500Kwの馬力が必要です。

日本最大のポンプは発電所の揚水ポンプで、神流川発電所の1台あたり464,000Kwのポンプが有名ですが、

発電所と近い出力を要するポンプがロケットに必要なんですね。。。

 

 

次回は世界最小のポンプを特集してみたいと思います。