このポンプ壊れます

FROM;浜條

 

「このポンプ壊れないですよ!」

「何年もノーメンテです!」

 

そんな営業マンの口説き文句に疲れた皆様、朗報です。

今回は「逆にどうやったら壊れるのか?」を

解説していきます。

 

温度にも強く空運転の心配もないのに

 

弊社の耐熱水中ポンプJCVH型ですが、

耐熱95℃の水中ポンプとして大変好評を頂いております。

 

当たり前ですが95℃以下の温水で壊れることも無く、

フロートスイッチ付きにすれば「空運転」の心配も無く

逆にどうやったら壊れるんだ?という感じですが

 

おわかり頂けたでしょうか。

インシロックがインペラにロックしております。

 

水中ポンプ含む「インペラで渦流を作って移送する」タイプのポンプは

繊維状の異物が大の苦手です。

繊維状では無い小さい固形物なら移送できるものもありますが、

繊維状だとインペラにからまってしまい、動作不良を起こします。

 

早めに気づけば異物を取り除いて事なきを得ますが、長時間のロック状態での

稼働はモータ等に様々な影響を及ぼしますので故障の可能性があります。

 

異物を取り除くために、例えばマグネットポンプの吸い込み側にストレーナを設置したとしても、必ずストレーナの清掃はこまめにチェックして下さい。

詰まって吸い込み不良を起こす可能性があります。

 

異物に強いポンプは?

 

どんな異物かにもよりますが、スラリーポンプや一軸ねじポンプ、エアダイヤフラムポンプは比較的異物の影響をあまり受けません。

なるべく故障のリスクを少なくしたい場合、必ずプロセスも含めてメーカー(弊社がおススメです)に相談して下さい。

 

かといって「絶対壊れません」の営業文句にはご注意下さい。

絶対壊れないポンプはこの世にはありませんので・・・

(詳しくは流体技術マガジンバックナンバーの「ポンプ故障の予防学」をご参照ください)

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