FROM,中島
―私は、お祭りが嫌いだ―
お祭りは花火があがったり、にぎやかなお神輿、金魚すくいに綿菓子、最近ではキラキラ光る腕輪や剣
はやりのタピオカや目新しい食べ物など、多くの楽しみがそこにある。
花火に神輿、おいしい食べ物。すべて私の好きなものであるこの「お祭り」を
いつからこんなに嫌いになってしまったのだろう。
そうだ、思い出した。
始まりは小学5年生の夏の出来事。
友達において行かれる
母校では小学5年生になると自転車免許講習が校庭で行われる。
道路に見立てた校庭をちゃんと規則を守って走行できるかのテストでそれをクリアすると
簡易的な免許書が発行され、町を走り回る許可がおりる。
街のはずれで行われる夏祭りに友達5、6人で、取り立ての免許を首からぶら下げて人生初の遠出をした。
張り切って早朝から向かった祭り会場にはまだ人が点々としていて、小学生の私たちは大いに、はしゃいだ。
昼も過ぎ、祭りの出し物として当時やっていた弓道の披露演武に30分程出場する予定があった私は
皆に「今から弓道するで見とってね」と言い残し、道着に着替えた。
えぇ…もう御察しでしょう。道着を脱いだ時には友達らの姿はなかったのです。
他校の友達に「あぁ、みんな帰ったよ」と知らされた時の小学5年生の私に訪れる大きな絶望感。
取り立ての自転車免許で、1人で来た道を帰る。しかも今ままで走ったことのないほどの長い道のり。あたりは日が沈みかけている。
顔をぐちゃぐちゃにして泣きながら帰ったのを未だに思い出します。
今思ってみるとかわいいもんなんですけどね(笑)
ヤンキーに絡まれる
そんな少年も数年後、高校生となり彼女ができました。
すっかり夏祭りシーズン、浴衣を着てデートに行かない手はないと、事前に河川敷に場所をとり
彼女とのお祭りを満喫しておりました。
日も暮れ、河川敷にポテトとかき氷を持って向かう道中、胸元まで浴衣をはだけさせたヤンキー達が歩いてきました。
そのヤンキーの一人がすれ違いざまに「あ!」と大きな声を発して、彼女に向かって
「ちょ、そのかき氷一口ちょうだい!」
「ん?彼氏?」
「彼氏君!そのポテトも一口ちょうだいよ!」
「いや~俺、金なくてさぁ~」
と続けた。
「やばい!金出せって言われる!」と思い、彼女にビビっているのを悟られてはいけないとあくまでも平常心を装いつつ
かき氷とポテトをそそくさと渡し、その場を去りました。
後で聞いたのですが、さっきのヤンキーは彼女の兄で、実はたまたま見かけた妹とその彼氏に声をかけただけだったようです。
とにかくヤだ!
こんな思いをするぐらいならもう行かないと誓っていたのですが
先日、とうとうお祭りに連れ出されました。
もう置いて行かれることも、ヤンキーに絡まれてもなんとなく大丈夫な気もしてるし
十分に楽しんでいたのですが、ある屋台で塩ビ管でできた水鉄砲が売ってあるのが目に入りました。
普段から慣れ親しんだ塩ビ管でできた水鉄砲の横には、体験できます!の文字。
近くにいた親戚にあおられ、どちらが早く作れるか勝負を持ち掛けられましたが、圧勝でした。
パイプカッターにエスロン、リーマ、エルボとチーズとパッキン、それとスケール。
エイチツーの得意分野です。
提案、設計、工事すべてエイチツーで完結することから、多くのお客様にご満足頂いております。
現場工事も多い事が、こんなタイミングで活かされるとは、思いもしませんでした。
■愛知県某食品会社様■
ご相談からご提案、設計、現地工事まで全てを弊社で完結!
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