FROM,中島
先日ある方から一件のご相談を受けました。
「ボイラー排水移送できる水ポン欲しくて、80℃くらいなんですけど・・・」
「弊社の得意分野です!」と仕様決定へ向けて打ち合わせは進んだのですが
「ところで何でボイラー排水ってアルカリ性なんかね?」とご質問頂き
メルマガで答えを配信しますとお約束したので、ボイラー排水がアルカリ性であることが多い訳を
今日はまじめに解説していきます!
ボイラーって何?
そもそもボイラー排水とよく聞きますが、ボイラーとは何のことでしょう?
JIS規格ではボイラと表記されますが、缶、釜などと呼ばれることもあります。
一般家庭にも、工場にもあるボイラーですが、ヤカンを思い浮かべるとその役割がわかりやすいかもしれません。
ヤカンでお湯を沸かすと蒸気が発生したり、ヤカンの中のお湯を利用する為の装置がボイラーです。
ヤカンは注ぎ口が空いているので圧力は発生しませんが、一般的にボイラーは
密閉した容器に水や特殊な油を入れて加熱することで、圧力のかかった蒸気や温水を
目的の機器へ供給します。
ボイラー排水が高温になるのもこの機構が大きく関係してるからですね。
ボイラー排水は何故アルカリ性?
さて、本題ですがこの時発生したボイラー排水はなぜアルカリ性になるのでしょうか?
ボイラーに入る前はただの水なのに・・・
実はボイラーに水が入るまでの工程にその秘密があります。
通常、原水からボイラー缶に入るまでには軟水装置(または純水装置等)を通り
その後、ボイラー配管内のスケールの発生や腐食を防ぐために清缶剤と呼ばれる薬品が添加されます。
実にこの工程がボイラー排水がアルカリ性になる大きな理由となります。
この時添加する薬品が高アルカリ性を指すことからボイラーのドレン排水は自ずと
高温かつ、高アルカリ性を指すことが多くなります。
排出されたボイラー排水は各地域の排水基準に法てpH中和処理が必要になる事もよくあります。
実はどっちも得意です
アルカリのボイラー排水が高温で既設の汎用ポンプではすぐに壊れてしまう。
といったご相談を受ける事が多く、最近では耐熱仕様だからエイチツーさんにとりあえず相談しようと思って…
と言っていただく事も増えてきてありがたい限りです。
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