4つの【S】がややこしい!

from,中島

 

入社当時、諸先輩方がお客様と打ち合わせを進めているのを

一生懸命聞いている中で、似たような言葉に幾分か翻弄されたことを

先日打ち合わせを進めている中で思い出しました。

それは、回収やろ過の分野で特に頻繁に出没するあのまどろっこしい

4つの「S」でした。

 

4つのS

 

先ずは中島を悩ませた工場廃水などの分野で特に頻出する4つのSを紹介します。

1.スラッジ

2.スラリー

3.スカム

4.SS

何故先人はこんな似たような、ややこしいワードチョイスをしたのか定かではありませんが

打ち合わせを進めている中で、このSの認識に相違が出ることがしばしばあります。

実際にはニュアンスで「こんな感じかな?」と伝わる事が多いのですが

それぞれのSの正しい意味を知っているに越したことはありません。

あくまで個人的な覚え方ですがそれぞれの覚え方も参考になれば何よりです。

因みにメタノールとエタノールの違いについて発信したメルマガでは最終的に

「メタノールはメタメタ危ない。」の語呂合わせが意外にも好評でした。

それでは行きます!

 

4つのSを攻略せよ

 

S1…Sludge(スラッジ)

工場廃水や下水処理の過程で生じる、泥状の沈殿物を指します。

汚泥やヘドロとも言われますが、槽の油分や錆などの沈殿物もスラッジと言われます。

覚え方:スラッジのジの濁点が付く感じが、いかにもオ”デ”イ、ヘ”ド”ロっぽい。

S2…Slurry(スラリー)

よくスラッジと同意語として使われるスラリーですが、こちらも工程上

似た出現条件であったり、そもそもの原液自体がそうである場合もあります。

スラッジよりも水分が多いイメージ、というよりも対象の水分の色を決めているのが

スラリーというイメージでしょうか。

泥漿(でいしょう)とも呼びます。

液中にものすごく細かなスラッジが混ざっている流動体を指します。

覚え方:細かい物質がスラリとスラスラリ~と流れるからスラリー。

S3…Scum(スカム)

実は汚物・カスなどのスラングとして発現して汎用されるようになったとされるスカムは

処理槽などの表面に浮き溜まっている厚い油膜を表しています。

その他にも浮遊ゴミの広い意味としても使われます。

覚え方:総スカン喰らった!のスカンと響きが似てる事から、スカムは嫌がられるゴミなんだなぁ。

S4…Suspended Solids(SS)

SS、そのまま「エスエス」と呼ばれることが多いように感じますが

水中に浮遊・分散する粒の大きさが1μm(0.001mm)~2mmの物質を指します。

スラリーの中に目視できる形で浮遊する固形物です。

覚え方:もはや「S」が浮遊する固形物に見えませんか?という事で、SSは目につく浮遊物。

 

S回収しませんか?

 

総じて工程上のデメリットを表す際に用いられる4つのSでしたが

変な覚え方に余計に困惑させてしまっていないか心配ですが

このSたちを回収処理する事で機器の保全、効率化につながります。

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