from,まがた
「あ、オレ、オレ。」
「過払い金の還付が受けられるので今すぐATMで操作してください。」
特殊詐欺としてあまりにも有名になり過ぎたこのような電話。
「こんなの引っかかる訳ないじゃん♪自分は絶対に大丈夫!」
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。
私ももちろん、引っかかる訳がないと思っていた側ですが、
つい先日、私のもとに京都県警を名乗る男から電話があり、
なんと「特殊詐欺及びマネーロンダリングの容疑者として名前が挙がっている。今すぐ出頭してほしい」
という電話内容でした。
半信半疑で話を聞き進めると、
なんと、相手は私の住所名前生年月日、勤め先に家族構成まで知ってるんですよ。
みなさまお察しの通り、これが正に特殊詐欺の電話でして、
私はまんまと特殊詐欺に引っかかるところでした。
私が、一体どのような手口で特殊詐欺に引っかかりそうになったのか、 注意喚起も含めて実体験をシェアさせて頂きます。
京都県警を名乗る電話
在宅ワーク中、知らない番号から着信が…。
1回目は無視しましたが、2回目で出てみると…。
「京都県警です。
あなたは特殊詐欺およびマネーロンダリング事件の容疑者として名前が挙がっています。
今すぐ出頭してください。」
当然、私はこう言いいます。
「いや、今すぐ京都は無理ですし、本物の警察ですか?」
すると返ってきた言葉は…。
「調査に協力できない場合、
逮捕状が出ても文句は言えませんが、よろしいですね?」
ここから10分間、逮捕されるまでの流れ、逮捕後の待遇、扱いについてかなり具体的に語られました。
その後、絶対に一人の空間であること、捜査情報の秘密を守るため、絶対に誰にも口外・相談しない事を条件に、
電話での聞き取り調査が可能であると伝えられました。
なぜ私が容疑者なのか?
説明された内容はおおまかに下記です。
・詐欺グループの犯人が逮捕された
・その犯人が私名義の口座を使用していた
・海外へ送金しマネーロンダリングを行っていた
・口座の持ち主=共犯の可能性がある
そして、警察を名乗る男は私にこう伝えます。
「過去に財布を外に持ち出したことはありますか?」
いやいや、財布を外に持ち出さない人なんているの?と心の中でツッコミつつ、
話の内容が妙に筋が通っているので、私はこの時、60%は信用し始めていました。
折り返したいと伝えたら…
ここまで電話は1時間程でしょうか、
かなり長く話していて、疲れも出てきましたし、
仮にも在宅ワーク中。
次のオンライン会議の時間が迫っていたため、折り返したい旨を伝えると…。
・今までの聴取をもう一度一からやり直すことになる
・電話を切る=共犯の疑いが強まる
ということで、全然電話を切らせてくれません…。
その後、なんとかなんとか、必死に電話を切り、最寄りの警察署へ相談すると、
「典型的な特殊詐欺の手口です。絶対に折り返さないでください。」との事…。
危ない危ない…この時、私は70%くらい信じかけていました。。
本物の警察からのアドバイス
最寄りの警察へ電話で相談した際に、今回のような詐欺の手口は以下であると教えてもらいました。
・個人情報を握っている事で信ぴょう性を上げる
・相手の気持ちに寄り添い、優しい言葉や味方として心強い警官を演じる
・逮捕という言葉を使って恐怖を煽る
・電話を絶対に切らせない話術
最後に、警察(本物)の方から、こんな言葉を頂きました。
「怖かったことも含めて、多くの人に共有してください。それが最大の予防になります。」
ということで、メルマガで注意喚起をさせて頂きました。
年末は特に詐欺が増える時期です。どうか皆さま、お気をつけくださいませ。
目で確かめたい
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