FROM,中島
街中に目をやると、ふと目に入る不思議な光景。
道を挟んで直ぐのところに同じコンビニが並んでる・・・
あんなに近くにどうして?
客の奪い合いにならないのだろうか?
老婆心が爆発しておりますが、あの距離感にはちゃんと理由があるようです。
何故?向かい合うコンビニ
現在日本には56,919店(2022年1月時点)、その種類は全国の大小含め約230種類にも及びます。
今やコンビニが近くにない!といった立地も珍しい程。
食品はもちろんのこと、日用品なども揃っていて何かとお世話になる機会も多いと思います。
そんな、コンビニエンスストアは違う種類の店舗同士ならまだしも、
道を挟んで向かい合うように、またある時は横並びに立ち並んでいるケースがありますよね。
そんな風景を目にするたびに、本当にいいのか?と、
冒頭にあったような思いを巡らせているのですが
この密集する現象には企業のちゃんとした戦略的意図がありました。
その名も【ドミナント戦略】
コンビニを選ぶとき、どうやって選んでいますか?
近いから?コンビニAよりコンビニBの方がパンがおいしいから?元カノがバイトしてたから?
人によって様々だと思います。
コンビニに限らずチェーン店では有名な手法にドミナント戦略と言われる手法があります。
どんな手法かというと、
限りのある資源で効率的にシェアを獲得し、競争相手より圧倒的に有利な立場を独占するという考え方です。
1店舗でシェア率を高めるのではなく、多店舗展開することでその地域におけるシェア率を独占していく、
更には顧客が普段活動する場所ではないところでコンビニをチョイスする際には
普段から使い慣れたコンビニを利用する心理的障壁を下げる役割があります。
フランチャイズ化しているコンビニ同士の場合、冒頭の大丈夫なの?といった心配は愚問でしたね。
ドミナれるか?
新しい知識を仕入れるとついつい弊社にも当てはめてみたくなる悪癖がありますが
BtoB向けの流体エンジニアリングでドミナント戦略は出来るのでしょうか?
ん~。全国に大々的に「流体エンジのエイチツー」と掲げた営業所を配置しまくる?
・・・難しそうです。
というのも、エイチツーにお寄せいただく案件は一件一件が超ニッチなご依頼ばかり。
流体を色んな目的、方法で制御したいお客様が最後に辿り着く系なので
ドミナれそうにありません。。。
そんなニッチなご依頼の最たる例がこちらです。