From:舛田
本年最後の舛田のメルマガとなりました。今年もたくさんの方々からお声をいただき
本当にありがとうございます。
さて、本年度ラストはそう、結局のところ、ポンプ界の偉人は誰なんだ!?
ということで、今回はポンプの歴史を辿ってみました!
どこの国の人?どんなポンプ?誰が原理を考えたの?
では早速、歴史から探っていきます!!!!!
最古からいきます!ポンプの歴史!
B.C.1500年頃(形式:はねつるべ)
だいぶ昔ですね。エジプト時代、家庭用井戸に使用された最古のポンプです。ポンプというか、くみ上げですね。
そんなエジプト時代のどなたが開発したのでしょうか?
・・・。
・・・・・。
どんなに探っても出てきませんでした。(笑)
さすがにエジプト時代のどなたかは分かりませんでしたが、遂に出てきました。
そのポンプの名は…
B.C.1200年頃(形式:ジョセフの井戸ポンプ)
ジョセフ?人の名前ですね。ジョセフの井戸ポンプ。何かこう、ディ〇ニーランドのアトラクションのようなネーミングですが
確実に人の名前です。
ちなみにこちらのポンプは主に「ピラミッド工事に従事した人々の飲料水用」で使用され、
その深さはなんと90mまでくみ上げていたとか。
開発者は…
またしても、見つけられなかったです。
ジョセフさん、どんな人だったのでしょうか。
しかし、ここで終わるわけにはいきません。
が、しかし、ここで出ました。3度目の正直!
B.C.200年頃(型式:アルキメデスのスクリューポンプ)
確実にいます。アルキメデスさん。
こちらの用途は船底の水のくみ上げ用として活躍したようです。
総力をあげて探してみましたところ…
アルキメデスさん…
見つかりました。(あの人は今!風)
アルキメデスさんは古代ギリシアの数学者であり、物理学者、発明家、技術者、
また天文学者と多種にわたる第一級の科学者でした。
一体どんなポンプを開発したのか?スクリューポンプは聞きなじみありますが。
その名もアルキメディアン・スクリュー
工学分野におけるアルキメデスの業績には、彼の生誕地であるシラクサに関連する。
ギリシア人著述家のアテナイオスが残した記録によると、ヒエロン2世はアルキメデスに観光、
運輸、そして海戦用の巨大な船「シュラコシア号」 の設計を依頼したという。
シュラコシア号は古代ギリシア・ローマ時代を通じて建造された最大の船で、アテナイオスによれば搭乗員数600、
船内に庭園やギュムナシオン、さらには女神アプロディーテーの神殿まで備えていた。
この規模の船になると浸水も無視できなくなるため、アルキメデスはアルキメディアン・スクリューと名づけられた装置を考案し、
溜まった水を掻き出す工夫を施した。これは、円筒の内部にらせん状の板を設けた構造で、
これを回転させると低い位置にある水を汲み上げ、上に持ち上げることができる。
ウィトルウィウスは、この機構はバビロンの空中庭園を灌漑するためにも使われたと伝える。
現代では、このスクリューは液体だけでなく石炭の粒など固体を搬送する手段にも応用されている。
アルキメディアン・スクリューは、ねじ構造を初めて機械に使用した例として知られている。
ねじ構造はアルキメデスのような天才にしか思いつかないという人もおり、実際に中国でねじ構造を独自に機械として使用することはできなかった。
「ねじは中国で独自に生み出されなかった、唯一の重要な機械装置である」とも言われていたのだとか。
※注:一部Wikipedia抜粋
開発したスクリューポンプは下記画像になります。
ん?弊社の一軸ねじポンプINPシリーズと原理は同じですね。
何が凄いかって、水は勿論、当時の固形物(石や粘性のある液体)を移送可能になったことだ。
但し、当時は通常だと風車や人力、牛などがモーターの代わりとなり、多少大変そうではありますね。
他にもモアノポンプと呼ばれる、(日本ではモーノポンプと呼ばれる方が多い)ルネ・モアノ博士の原理とほぼ同じでしょうか。
もしかしたら、モアノ博士の原点かもしれません。
そんな偉人・アルキメデスさんの名言
我々は我々が知らぬということすら知らぬ。 ~アルキメデス~
さすが、年の瀬にふさわしい、いかにも偉人らしい名言が出てきました。
ちょっと面白いので、弊社の長谷と中島にたった今、アドリブで聞いてみました。(笑)
Q.あなたにとってポンプとは?
エイチツー・長谷さんの名言
ポンプは…心臓。だって俺たちは産業界のお医者さんだから。 ~長谷 悟~
エイチツー・中島さんの名言
恋人より近くて、妻より遠い。それがポンプだ。 ~中島 佑斗~
以上、今回はポンプ界の歴史と偉人について記事を綴らせていただきました。
今回に合わせ、アルキメデスさんチックなポンプのご紹介です!
下記納入事例は高粘度特集です!
最後にはなりましたが、皆様本年度もご愛読いただきありがとうございました。
2021年も皆様より暖かいお声がいただけると大変嬉しく思います。
機器や仕様についてのお問合せ、個人的なご意見ご感想などもお気軽にお問合せくださいね。