FROM：長谷

 

星野源と新垣結衣結婚のニュース。

 

今日は耐熱ポンプの話も、中和装置の話も、

高粘度ポンプの話も、浮上油回収の話も一切しません。

 

私は星野源が結婚して、とても悲しいです。

 

えっ！そっち！？

 

そう思った方もいらっしゃると思います。

説明させてください。（本当にマニアックな話なのでお時間ある方だけ覗いてください）

 

星野源が好き

 

前身のバンド、SAKEROCKの時からその音楽が好きだった私ですが、

ソロ活動（星野源）に切り替わった際にそのセンスに脱帽したのが初期のアルバム「エピソード」収録の

「湯気」「ステップ」という曲です。

 

非常にシンプルな曲です。余計な物が一切ありません。

ピアノ、ギター、ドラム、ベースで構成され、良いスピーカーもしくはヘッドフォンで聞くとわかりやすいのですが、

めちゃくちゃ音が良いんです。

 

特にドラムの音はSAKEROCKの時から良かったですが、一段と良くなっていました。

とくにキックの音ですね。

「湯気」「ステップ」はハイハットの鳴りも極限まで落とし、リズムで勝負している曲です。

 

メロディやコードも、いわゆる「パワーコード」的なありきたりな進行をせず、

聞きやすくまとまっていますが、とても変態的なコード進行です。

一聴して「よくこのコードでメロディが出たな」と感服致しました。

 

このアルバムはまだ星野源は「知る人ぞ知る」というポジションでした。

 

そしてバカ売れ

 

皆さまもご存じ「SUN」「恋」が大ヒットし、一気にスターに上り詰めた星野源。

その頃に出したアルバム「YELLOW DANCER」ももちろん買いました。

若干の不安を覚えながら。

 

というのも、やはり売れ線というのはあり、先行シングルがあまりにもポップだったため、従来の星野源が好きだった私はその変化について行けるのか不安でした。

 

ですが、アルバム収録の「ミスユー」「SOUL」は前著した「湯気」「ステップ」を昇華したシンプルながら素晴らしい曲であり、全曲捨て曲無し。

売れても俺たちの源ちゃんは健在だぜ！と嬉しくなったのを覚えています。

 

その次の「POP VIRUS」はその路線に電子音を大胆に加え、さらに「肌」や「Get a Feel」など、横ノリ系も完成度が頂点に達している様相でした。

 

そして最新作

 

星野源の最新作「不思議」「創造」を聞いた時、

すいません、正直に言わせてください。

 

遂に次のアルバムは買わないかもしれない、と直感しました。

 

星野源をずっと聞いてきて、彼の根底にある音楽へのモチベーションはコンプレックスではないかと考えていました。

モテない、金がない、認められない、そんな向かい風が彼を変態音楽家へ進化させたと思っています。

 

それが最新作は伸び伸びと自分のやりたいことをやっている星野源がいました。

 

そしてそれは以前のような内なるマグマをたぎらせる星野源ではありませんでした。

 

私は思いました。

ビーチボーイズのブライアンウィルソンもそうだったように、激しいもの、美しいもの、圧倒的なものには終わりがあるのだと。

 

 

そして突然の結婚発表。

 

なんだか星野源の最新音楽への違和感が腑に落ちた感じがしました。

 

そうか、源ちゃんは手に入れてしまったんだな、と。

欲しい物を手に入れて幸せいっぱいのミュージシャンに良い音楽が作れるでしょうか。

 

悲しいけれど、源ちゃんとはお別れかもしれません。

 

それでは星野源のファーストアルバムの1曲目「ばらばら」の歌詞で締めたいと思います。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

世界は　ひとつじゃない
ああ　もとより　ばらばらのまま
ぼくらは　ひとつになれない
そのまま　どこかにいこう

飯を食い　糞をして
きれいごとも言うよ
ぼくの中に世界　あなたの世界

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ガッキーよ、星野源はやめてほしかった。。。