エア3点セット、言えますか?

FROM,滝川

 

圧縮エアの3点セット。

製造業ではよく耳にしますが、あまりに普及しすぎたこの「3点セット」の言い回しは

とりあえず3点セットつけておけば大丈夫!と、思ってしまうほどキャッチーですよね。

先日、お客様との会話の中で「3点セット、いつも覚えれなくてさぁ~(笑)」とおっしゃっていたので、

「では、メルマガで解説しますね!」と約束しちゃいました。

という事で、本日はエア3点セットがそれぞれどんな役割を果たしているか、

真面目に解説しようと思います。

確かにこのセットって、名前からしてちょっと覚えにくいですよね・・・

 

フィルタ・レギュレータ・???

 

エア3点セットと言えば機器の一次側に取り付けることで、機器の保安をする役割があります。

3点セットというだけあって、主に3つの機能がセットになっています。

それが、一次側からフィルタ、レギュレータ、、、ルブ・・・リュブリ・・・ゲ、ケータ?

3つ目の機器の名前は色んな呼び方がありますが、ルブリケータです。ルブリケータ・・・ルブリケータ。

では、これらを順に解説していきます。

 

◆エアフィルタ

  

3点セットの最一次側にあるこれは、フィルターです。

圧縮エア内の異物を除去したり、水分や油分も除去する役割があります。

エアで動かしたい機器に異物やドレンが流れ込むと故障につながるため、前段にエアフィルタを設置が理想的です。

下部にはドレンを溜めておくボウルカップがあるので、下部のドレン口から定期的に排出します。

 

◆レギュレータ

 

中央にあるレギュレータは減圧弁ともいいます。

レギュレーターを使用することで、圧縮エアの圧力を調節することができます。

画像の圧力計は組み込まれていますが、ねじ込み式のものもあります。

大体は圧力計の下にあるつまみを下にずらして、クルクルと回すだけで圧力の調節が可能です。

また、レギュレータは圧力を安定させる役割もあります。

コンプレッサーから吐出される圧縮空気は圧力の上がり下がりが大きいため、安定した運転の実現にはレギュレータも必須ですね。

 

◆ルブリケータ

ルブリケータは電磁弁やエアシリンダなど、エアで駆動する機器に油を供給するための機器です。

摩耗をしないスムーズな駆動させるには潤滑剤が必要となりますが、その潤滑のための油を供給する役割を持っています。

ただし、最近では潤滑にはグリスが使用されることがよくあるので、ルブリケータはお守り的なポジションに落ち着いています。

 

いかがでしたか?

 

簡単ではありましたが、エア3点セットについて解説してみました。

用途によって1つ1つ分けて使うこともあるため、単品でも購入できますが

3点セットはセットになるべくしてなった3点でした。

そんなエイチツーでは粉体の移送に、圧縮エアの力をよく使います。

圧縮エアで粉を吹き飛ばす!のではなく、圧縮エアで駆動するポンプで

原料袋に入った粉をズズズっと吸い上げて、数m離れた場所にボボボっと移送する事が出来ます。

大掛かりな設備が不要な粉体移送はエイチツーへご相談下さい。

イメージがし易いように、先日行ったデンプン粉の移送デモの様子をお届けますね。