FROM,中島
その日、私は夕食にと選んだおにぎりとインスタントの味噌汁を片手に
レジが自分にまわってくるのを待っていました。
ようやく私の番になった途端に鳴り始めたお店の電話。
店員さんはキョロキョロしながら「ウサミくーん!電話とって!」と店内に向けて声を張ります。
奥から「あっ、は、はーい!」とウサミ君の返事が聞こえました。
この時はまだ、こんなよくある日常に心を揺さぶられるとは思ってもいませんでした。
電話に出ないウサミ君
レジの店員さんは私のレジを進めながら、レジ裏のバックヤードで鳴る電話をチラチラ見ながらウサミ君の到着を待ちます。
呼びかけから5秒、10秒経ってもウサミ君は姿を現しません。
レジの店員さんも私も「???」と頭にクエスチョンマークが浮かび、
「急いでないのでどうぞ電話とってください」と私が話し出したのと同時に飛び出した
「ちょっと!!ウサミ君!!!早く!!」と言う語気を強めた店員さんの声にかき消されました。
それでもウサミ君は「は、はーい!!」と返事はするもののやはり奥から出てきません。
結局しびれを切らせたレジの店員さんが電話に出たのですが、
ウサミ君が電話を取らなかった理由は会計を終え、店を出る私がレジの店員さんより一足先に悟ることとなりました。
レジからは見えなかったウサミ君は、あと一言足りなかっただけでした。
もう一言があれば
実は私がお店に入るタイミングで、高齢の女性が杖をつきながら入店していました。
当の私は店内に入ると同時にその方を追い越して、おにぎり棚にまっしぐらだったので
特に気に留めていませんでした。
レジを終えた私が見たのは、その女性の手を取りながら乾電池を一緒になって吟味するウサミ君の姿でした。
まだあどけなさの残るウサミ君は高校生くらいに見えました。
ウサミ君・・・そういうことだったのか。お前・・・なんていい奴なんだ。
たった今、電話を終えて鬼の形相でこっちに向かってきている店員さんにもきっとわかってもらえる事を願いながら退店しました。
もう一言、「すみません!今接客中です!」の一言さえあれば誤解を生まずにすんだのになぁ。と
一言ですがされどだな・・・と再認識しました。
この一台があれば
今回はとてもよい行いをしているのに、たった一言であらぬ誤解を生んだウサミ君を例に、
もう一言あれば・・・というお話をさせていただきましたが、
この一台があれば・・・という事例が弊社にはございます。
富士フイルム製内視鏡の洗浄機排水の中和装置として
超小型化したこれ一台で中和処理できちゃう中和装置を納めさせて頂きました。
省スペースでのpH中和装置は弊社まで是非一言お声かけください。