FROM,舛田
百獣の王。
こう聞くと浮かんでくる動物は何でしょうか?
本当に百獣の王かはおいといて、、、きっとフサフサのたてがみを持つライオンを
イメージされるかと思います。
では、何でも溶かす最強の液体は?
そう、王水ですよね。
ではこの王水、一体何に使われるかご存じでしょうか?
王水って何?
これまでに数十種類、いや、数百種類の流体移送に携わってきましたが
その中では流体の温度や使用条件、粘度や腐食性など
1つの案件に対して選定基準は様々です。
腐蝕性にフォーカスした時、最強の薬液と言えば何が思い浮かぶでしょうか?
そう、、、王水です。
百獣の王=ライオンと同程度の認識を持たれることの多い最強の液体=王水。
存在は知っていても、「何に使われるか」ということは意外と知られていません。
そもそもこの王水ですが、濃塩酸と濃硝酸を3:1(体積比)で混ぜたもので
銀などの極一部の金属を除いてほぼ全ての金属を溶かすという性質を持ちます。
濃塩酸や濃硝酸単体でもとんでもない腐蝕性があるのに
それらを混ぜるなんて、そりゃ更にとんでもない性質になるわけです。
「王」水の名前のインパクトもあってか、かなり有名な液体ですね。
ではこれを何に使うのでしょうか。
王水って何に使うの?
王水の使い道といえばやはり王水が持つ最大の特性でもある、
金を溶かせる点で使用されます。
王水の発見は西暦800年代と古く、当時のヨーロッパでは錬金術に多いに役に立ったとされています。
昨今では、工業分野における貴金属の分離・回収において重宝されています。
具体的にな用途としては、電子機器の基盤に使用される
金やプラチナを溶かし、還元剤を用いて金だけを抽出する。
といった用途で王水が使用されています。
王水は金属にはめっぽう強い腐蝕性を持ちますが、プラスチックや樹脂は溶かさないので
こういったリサイクル用途として広く使われます。
色々溶かすやつ、送れます
いかがでしたでしょうか?
王水、ちょっと怖いけど私たちの生活にしっかり役立ってましたね。
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