見破れるか専務トラップ

FROM,中島

 

「ふ~おいしかったね。」

入店時に注文した料理やおつまみは全て出尽くすも、

温まった席はまだまだ続きます。

「ちょっとつまめる物でも頼もっか、あぁ、ここフライドポテトおいしんだよ。」

と、専務。

「了解す!」《ははぁん、専務ってばフライドポテト食べたいんだな。》

と、私。

すかさず呼び鈴を鳴らします。

 

フライドポテトを1つ

 

エイチツーでは期が終わりに近づくこの時期になると

直属の上司とマンツーマンで面談が行われ、一年間の振り返りや来期に向けての展望を話し合います。

互いの齟齬を無くすために行われるので、普段の「飲み会」とは一線を画す行事です。

そんな面談での一コマが冒頭の風景です。

さて、話を戻しましょう。

呼び鈴を鳴らすと店員さんがすかさず注文を取りに来ました。

一通り難しい話もまとまり、夢を語り合うロマンチックタイムだったこともあり、

ここはデキる部下を演じようと、専務の飲んでいたハイボールのおかわりと

自身の飲み物、そして食べたがっていたフライドポテトを注文します。

「・・・あと、フライドポテト1つ。お願いします。」

キマった。

専務!見てますか!あなたの部下は、あなたの食べたがっていたであろうフライドポテトを

注文してのけましたよ!

 

・・・専務はうつむいて肩を震わしていました。

 

専務トラップ発動

 

《あぁ、専務。そんなに感動して。そうだよな、うん、うん。

どれだけ一緒にいると思ってるんですか。今日はとことん付き合いますよ。》

とエモくなっている私に、店員さんが一言。

 

 

 

 

 

あの………うちフライドポテトは置いてないんですよ。

 

ッッッ!やられた!!!!!

まさか、まさか私が引っかかるとは!

実はこれにまつわる妙な噂を数年前から耳にしていました。

‐‐‐専務にメニューに載っていない料理を注文をさせられるらしい‐‐‐

そもそもそんな無理強いをするようなタイプではないし

絶対に嘘だと思っていました。が、どうでしょう、見事にこの有様です。

 

例えば醤油ラーメン

 

後々聞いた話によると、過去にわりとかっちり目のイタリアンレストランで

「ここの裏メニューの醬油ラーメンがめちゃうまいんだわ。

イタリアンレストランの醬油ラーメン、凄いでしょ!」という専務のトラップに

新入社員の滝川もひっかかっていたことが判明しました。

私も未来の部下に熱い話をした後に同じトラップを仕掛けようかと思います。

とにかく、今回の面談では熱い話の他に、

腐蝕性の高い流体を扱う引き合いに対して

如何に安全に、如何に希望に沿った提案ができるかを深く話し合うことが出来ました。

苛性ソーダ移送に際してご希望に沿った仕様で納入した事例はコチラから。

納入事例|スクラバーへの苛性ソーダ補充移送