くしゃみの後に続く呪文

From.三苫

 

寒くなるとあちこちで聞こえる「ハーックション!!」というクシャミ。

そしてクシャミの後に「チクショー」とか「クソッ!」とか言ったりしませんか?

ちなみに僕は「ハーッ!」などと意味不明の言葉を叫んだりします。

 

実はこのクシャミの後に何らかの言葉が続くのは世界共通なんだとか。

 

なぜ「ハーックション!」の後に「チクショー」が出てくるのか?

それにはちゃんとした理由があったんです!

 

クシャミの語源

 

日本では古来より「クシャミをすると、鼻から魂が抜けて早死にする」「吐息とともに霊魂を離脱させようと誰かが呪いをかけたことによってクシャミが出る」と恐れられていたそうです。

そしてその災いを防ぐため「くさめ」「くそはめ」という呪文を唱えて死を遠ざけようとしていたことが「クシャミ」の語源と言われています(諸説あり)。

その名残として江戸時代には既にクシャミの後は「こん畜生!」や「くそ喰らえ!」などと唱えていたそうです。

 

クシャミの後の呪文は世界共通?

 

クシャミの呪文の歴史は古く、古代ローマでは「Absit omen!」(「凶兆よ去れ」の意)と唱えたり、古代ギリシャでは「ゼウスよ助け給え」など、人々はクシャミの後には唱えごとをしてきたようです。

現代でもヨーロッパやアメリカではクシャミの後に

英語「Bless You(神のご加護を)」

ドイツ語「Gesundheit(健康を)」

イタリア語「Salute(健康を)」

スペイン語「Salud(健康を)」

フランス語「A vos souhaits(あなたの望みがかなうように)」

など神への祈願、祝福の言葉をかける習慣があるようです。

 

ちなみに日本では、

奄美諸島の沖永良部島では、子どもが一つクシャミをすると大人が「くすくれー(糞くらえ)」、もう一つ続けると「しーくれー(小便くらえ)」と言ったり、

滋賀県の湖北地方においては、小さい子がクシャミをすると、近くにいる人が「オシマン(をしまぬ)」と言ったり、

北海道のアイヌでも「くそくらえ」という意の言葉が使われるなどしたそうです。

 

欧米は神の加護や祝福、祈りの言葉が多い一方、日本では罵倒型の言葉が多いのがおもしろいですね。

 

クシャミの言い伝え

 

呪文以外にもクシャミにまるわる言い伝えもありますよね。

例えば、「クシャミが出たら誰かがうわさをしている」とか、聞いたことはありませんか?

これは中国が起源らしいのですが、『クシャミ一つは褒められ、二つは憎まれ、三つは惚れられ、四つは風邪をひく』と言われているそうです。

 

また、欧米では『一つならキス、二つなら願いごと、三つは手紙、四つならもっと良いこと、五つは白銀、六つは黄金、七つは”人に言えない秘密が叶う”』と言われているんだとか。これはロマンチックですね~。

 

さらには曜日でも『月曜日にクシャミをすれば危いことが起こる、火曜日は見知らぬ人にキスしてしまう、水曜にすれば手紙が届いて、木曜ならもっと良いことがある、金曜にすれば悲しいことが起こるが、土曜なら翌日恋人に会える、日曜にしたら無事を祈れ、さもなきゃ悪魔にその週ずっとつかまえられる』という言い伝えまであるそうです。

 

今ではクシャミの原因は解明されていますが、医療の発達していない頃はクシャミ1つで恐れたり祈ったり唱えたり、おもしろいですよね。しかも世界共通なのがなかなか興味深いところです。

 

クシャミについて詳しくなったら、次は「pH中和」について詳しくなってみませんか?

【中和ってナニ? pH中和の基礎の基礎】解説ページはコチラ↓