FROM,中島
その日、出張中の私は思ったより現場が長引いたせいで
前日に現地のお客さんにオススメされたお店のランチにありつけずにいました。
泣く泣く道中のコンビニに立ち寄っておにぎりを2つ買い、
おにぎりをかじりながら、もう一つのおにぎりの成分をボーっと眺めていました。
その時、昔は気にも留めなかったある表示を見つけたんです。
おにぎりの成分表の最後の方に記載されたのは【pH調整剤】の文字。
おにぎりをpH調整?どういうこと?
本日は、コンビニおにぎりのpH調整の謎についてのお話。
成分表示にpH調整剤
ここで改めて成分表示を見て見ましょう。
成分表示は食品表示法に基づいて義務化されており、
原則として予め包装された一般用加工食品や添加物に適用されます。
これはとても有名な話ではありますが、
原材料名の順番=その品物に含まれる割合
と言われていたります。
これには少しだけ誤解があって、製品の種類によってルールが異なります。
例えば、
化粧品の成分表示は配合量の多い順。配合量が1%以下の成分は順序のルールづけは無し。
医薬部外品の成分表示は有効成分やその他の成分の順。
そして、食品は使用した原材料を全て重量順に表示するのが原則、となります。
食品添加物は、それ以外の原材料と分けて記載されます。
確かに!!
塩とpH調整剤の間の「 / 」で区切られていますね!
pH調整剤の正体
多くの食品には変色や腐敗を抑えて、いつでも美味しそうな見た目で、
そして実際に美味しく食べれる為に「食品添加物」が使用されています。
このpH調整剤も食品添加物の一種です。
pH調整剤にもリン酸・クエン酸・コハク酸・酒石酸などのように様々な種類があり
微生物の抑制効果がある酸性側(といっても実際は弱酸性レベル)に
pH値をもっていく目的をもって使用されます。
つまり、おにぎりのpH調整剤はアルカリ性~中性の値をもつおにぎりと消費者のため、
弱酸性に持って行くために使用されていたという事でした。
よかった・・・
実は弊社も得意分野のひとつとして設備排水のpH調整をよく行うんですが
pH調整剤として一般的に使用するのは劇物に分類される「薬品」なんです。
苛性ソーダとか、硫酸や塩酸など・・・
そんな薬品でpH調整している手前、「そんなはずない」と思いながら
ちょっとドキドキしながら調べてみて不安が解消されてよかったです。
もし、御社の設備から出る排水が排水基準値に引っかかるようなことがあれば
pH調整により一層詳しくなった私たちにどうぞご相談下さい。
pH中和に関する基礎知識も公開中ですので、よかったら以下からご覧ください。