水筒の底のシールのヒミツ

FROM,中島

 

何気なく目にした水筒の底に貼ってあるシール。

何となく爪でカリカリして剥がそうとした時、

「ちょっと待った!!」と叫ぶ妻。

あのシール、剥がしちゃダメなのご存じですか?

 

水筒の底

 

ピンと来なかった方でも、「あぁ~」とさせるほどに

目にしたことがないとは言わせない、このシール。

真空断熱二重構造のステンレスタンブラーや水筒には

皆一様にこの形で張り付いていますよね。

ただ丸いシールで製品の詳細や製造元などが記載されているだけだし

これが剥がれたとて何ら問題はなさそうですよね?

剥がしてはダメだと言われるには相当なわけがありそうですね。

でも、どう考えてもちょっと粘着力の強いただのシールに

製品表示以外の利用方法は無いように感じますが・・・

 

あるんです。重要な役割

 

実はこのシール、保護シートという名前がついていて、

あるものを保護しているんです。

本体の真空処理をした「口」の溶接部分

なんだとか。

実際シールであることには変わりないのですが、この強粘着のシールを剥がすと

溶接部分が露わになり、こういった溶接の継ぎ目は他と比べ弱いため、

使っていく中で破損する恐れがあります。

すると、保温機能が失われ、真空構造内部に水が浸入する事でサビや腐食の原因となるのだとか。

たかがシールですが、されどシールですね。

私はもったいなくて剥がしませんでしたが、検索するとこの保護された溶接口を容易に見る事が出来ます。

 

ステンレスといえば

 

こういった保温容器はステンレス材で製造されていることがほとんどですが

ステンレス材は錆びや汚れに強く、加工しやすい事から

食品関係で使用される事も多い材質ですね。

実はこのステンレス材の表面加工にも種類があって、その違いを深夜帯のテレビショッピングの

ようなテンションで実演している動画があるんです。

テンションとは裏腹にちゃんとステンレス材の表面処理について説明しているので、是非ご覧ください。