FROM,中島
「シールテープって何周巻けばいいですか?」
「そんなもん噛み合わせた感じで大体わかるだろ!」
先日プラント工事にお伺いした際に、隣に設置される機器の設置作業員さんが
後輩くんにそう説明しているのが聞こえてきました。
「こんくらいなら、こんなもんやろ!」
その後も「うんうん」と先輩作業員さんの現場ならではの説明に聞き耳を立てながら
淡々と作業に及んだわけですが、何周巻く!という正解は果たして存在するのでしょうか?
シールテープとは?
JIS規格での名称は「シール用四ふっ化エチレン樹脂未焼成テープ」と
実はなんとも長い名前が付いているのですが、水道管やガス管、油圧配管等、内部を通る液体や気体を逃がさない為に
ネジ部に巻き付けてその隙間を埋める用途として使用されるテープです。
もちろんメスねじとオスねじの接続の際に使用するのですが、「何周巻くか」というのは
何か規定があるのでしょうか?
天下のWikipediaさんも使用方法の欄には、オスねじに”適量”を…と記載がある程度で
明確に何周する必要があるという記載はありません。
確かに私も入社当初は何周巻けばいいのか。という壁にはぶち当たった覚えがあります。
何周巻く問題
さぁ、問題の何周巻くかなのですが、これ【決まっていない】に等しいのです。
というより、パイプの材質や太さ、何がその配管を通るかで何周巻くかを決める為
一概に何周!と断言できないというのが正解でしょうか。
因みにシールテープの厚さもメーカーによって違っていたり、季節によっても
シールテープの柔らかさが変わったりするのでやはり感覚値となってしまいます。
とはいえ、メーカーさん公式の巻き方、巻き数を見てみると総じて6~7周と
明記されているので、もし初めてシールテープを巻くことがあれば参考にしてみてはいかがでしょうか。
いつ巻くの?
弊社これでもポンプメーカーなのですが、そんなにシールテープ巻く機会ある?
と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
冒頭にもあったようにポンプを使うプラント工事も、ポンプ一体型の装置も
言ってしまえば配管工事もエイチツーは自分たちでやっちゃいます。
製作品も得意なので、シールテープには感謝してもしきれません。
本日はシールテープの素朴な疑問について記述してきましたので、
結果的にたくさんシールテープを巻く事になった特注品の納入事例をご紹介します。