FROM,舛田
エイチツーでは耐熱水中ポンプのようなニッチなポンプの製造販売以外に
流体を制御する装置の設置やプラントの施工も自社で行うので、塩ビ管をよく触ります。
先日、「舛田さん、なんで塩ビの継ぎ手ってこんな種類あるんすか?」
と、部下に尋ねられ
「そりゃ、、、まぁ何かと色々使うからだよ!」
とは言えず、弊社でよく使用するHI、TS、DV、VU、HT継ぎ手を説明したので
皆様にも共有してみようと思います。
管と継ぎ手
塩ビ管に限らず、配管作業を行うには「継ぎ手」がほとんどの場合で必要になります。
A地点からB地点へ配管をしたい場合、AからBまでが必ずしも直線であるとは限りません。
まっすぐな直管を目的地まで伸ばすにはクネクネさせる必要があります。
タンクを囲むようにクネクネ、カクカクくしてますね。
使用する流体によって配管材の材質や形状も異なり、継ぎ手もそれに合うものが必要です。
継ぎ手の種類に限定してもかなりたくさんあるので、今回はHI、TS、DV、VU、HT継ぎ手が何なのか
簡単に判別できるように解説していきます。
そのために、まず塩ビ管はHIVP管、VP管、VU管、HT管があるということを前提に話を進めます。
めちゃめちゃ端折りますがそれぞれの特性は下記にざっくりと。
HIVP・・・耐衝撃性の塩ビ管、主に圧がかかる配管用(給水)、濃紺色、HizyouniIiVuttyakePaipu、非常に良いぶっちゃけパイプ
VP・・・硬質塩ビ、主に圧がかかる配管用(給水)、大体がネズミ色、HIVP管と同じくらいの分厚さ、VuttyakePaipu
VU・・・塩ビ、圧のかからない配管用(排水)、大体がネズミ色、HIVPやVPに比べて薄い、VuttyakeUsuiぶっちゃけ薄い
HT・・・耐熱性のある塩ビ管、主に圧がかかる配管用(給水)、えんじ色、HoTなパイプ
色んな継ぎ手
配管の特徴がわかれば後は継ぎ手を選ぶだけです。
継ぎ手の選定では写真にあった90℃に配管を曲げさせるエルボや
T字に分けさせるチーズ、管と管をつなげるソケット等様々です。
種類はここでは紹介しきれませんが、一般的には配管材に合う仕様の継ぎ手を使用するのがセオリーです。
では、先ほど解説した配管と合わせていきましょう。
HIVP管-HITS継ぎ手(HI継ぎtと略されがち、給水用・濃紺色、接着飲み込みが深い、分厚い)
VP管-TS継ぎ手(給水用・有圧・ネズミ色、接着飲み込みが深い、分厚い)
VP管-DV継ぎ手(排水用・無圧・ネズミ色、接着飲み込みが浅い、薄め)
VU管-VU継ぎ手(排水用・無圧・ネズミ色、接着飲み込みが浅い、薄い)
HT管-HT継ぎ手(給水用・有圧・えんじ色、接着飲み込みが深い、分厚い)
HT管-HTDV継ぎ手(排水用・無圧・えんじ色、接着飲み込みが浅い、薄め)
VP管の継ぎ手がVP継ぎ手という名称でなく、TS継ぎ手だったりすることが
ややこしいの要因ですね。
いっぱい継ぎ手使います!
HT継ぎ手は主に高温の流体に使用するので耐熱タンクと組み合わせた
食品工場のボイラー排水の中和装置などに使用しました。
プラントでの塩ビはHIVP管とHI継ぎ手で構成することが多いですが、
移送する流体や処理する対象に合わせた選定も得意ですので
御社内でどんな風に配管したらいいか迷った時もお気軽に相談してください。