人間主義的経営

FROM:長谷

 

カシミヤを主力商品とするイタリアのラグジュアリーブランド「ブルネロ・クチネリ」をご存じでしょうか?

恐らくその服には一生縁が無さそうですが(スウェットパーカーが58万もするんですよ!)、その経営哲学はとてもユニークで、この度ブルネロ・クチネリさんの自伝「人間主義的経営」を読み終わりましたのでみなさんとシェア出来ればと思います。

 

人間主義的経営とは?

 

クチネリは78年の創業以来、「人間主義的経営」を志すと明言してきました。

その「人間主義的経営」とは何なのか?

一言で表すと

「労働者の尊厳を損なわない労働の形」

 

具体的にはどういった事をしているのか?と言うと

 

・服を製造する職人は一般職より2割給料が高い。クチネリにとって「何よりも大切な存在」として、職人を大切にする気風。

・イタリアのソロメオ村にある古城を買い取り、そこを工場・事務所とする。自然を保護し文化歴史も保護する。窓を開け放つと草原が見渡せる。「環境が良ければ、想像力が高まり、仕事ははかどる」という考え方。

・村に職人学校、劇場も建設し、芸術・哲学も学べる場所とした。

 

この理想主義的な経営は成功し、上場も果たし「最も高価な洋服」と言われるほどの価値を生み出しています。

 

とても共感する内容

本を読み終え、特に「職人を大切にする」という部分に非常に共感を抱きました。

弊社では職人=エンジニアリングに置き換えれますが、外注さんも含め、エンジニアリングを大切にするお客さんとお付き合いするようにしています。

 

例えば、工数を削ろうとするお客さんは特に敬遠しています。

特注装置なのにすぐに図面が出ると思っている人、知恵を絞った図面を書いて出して失注となった場合でも一言もメッセージが無い人、

そういったエンジニアリングに理解の無い方とはなかなかお付き合いできないなあと思います。

 

このメルマガを見て頂いているお客さんはエンジニアリングを大切にしてくれる方ばかりと思います。

是非、今後もそんなお客様のお役に立てればと思っています。

 

PS. 最新のエンジニアリング案件はコチラです。

納入事例|スクラバーへの苛性ソーダ補充移送