FROM;浜條
日経BP社から発売されている「フォルクスワーゲンの闇」が話題のようです。
ポルシェ/ピエヒ一族によるフォルクスワーゲン世界制覇への歴史が丁寧に書かれている良書ですが、本作のピークポイントとして2015年に発覚したスキャンダルがあります。
これはVWが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し、最大で基準の40倍にも上る窒素酸化物を排出していた事が発覚した事件です。
これによりVWは天文学的な賠償金額を各国に支払い、ひいては信用・ブランドイメージの失墜・・・となるわけですが、今回話題にしたいのは、この排ガス規制対応のキーとなる「尿素水=アドブルー」に関してです。
アドブルー(32.5%尿素水溶液)ってなに?
今回のVWの不正内容として、ディフィート・デバイスというソフトを使って尿素水の噴霧をある特定のタイミングで極少量にする、というシステムが組み込まれていたものでした。そのため、排ガス中の窒素酸化物が除去できずに排出されていた、というわけです。
なぜVWはそんなことをしたのか?
それは、車両に積む尿素水タンクを小さくしたかったからです。
排ガスはまず酸化触媒で前段ろ過され、次に微粒子補足フィルタに入ります。
そして最後段のSCRシステムに入り完全にクリーンになりますが、そのSCRシステムには尿素水の供給が必要なのです。
SCRシステムの弱点はユーザーにとって、尿素水の補給が定期的に必要なことです。
また、尿素水溶液を積むためのタンクスペース、重量が加算され、各メーカーは対応を余儀なくされたのですが、
VWの不正はタンクの容量を小さくするために、ディフィート・デバイスを使い環境局の目を逃れていた、というあらすじです。
実は尿素水(AdBlue®)のハンドリングが得意です
実はエイチツーですが、創業当初からアドブルーに関する流体移送に携わっています。
具体的には・・・
某自動車メーカー様より、
・新型のディーゼルエンジン搭載車両への社内テスト用供給装置
某自動車部品メーカ様より
・尿素水タンク設計の為のアドブルー供給装置
某建機メーカー様より
・生産ラインでのアドブルー供給システム
某船舶用発動機メーカー様より
・船上での尿素水供給装置
などのご依頼を頂いております。
恐らくアドブルーのハンドリングに関しては、日本で3つの指に入るのでは。と思っております。
ぜひとも、アドブルーに関してのお困り事がありましたらご相談下さい。
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