FROM;浜條
エイチツーの創業は名古屋ですし、私自身も名古屋生まれ名古屋育ちなのですが、
実のところ、名古屋圏(愛知・岐阜・三重)生まれの企業がこんなに多いとは知りませんでした。
先日、日本経済新聞社から出版されている「ナゴヤが生んだ名企業」という本を興味本位で読んだのですが、
「名古屋=トヨタ」というイメージがどうしても先行しがちな経済圏ですが、
トヨタグループをはじめ、自動車産業以外にも
・ブラザー工業
・森村グループ(ノリタケ・TOTO・日本ガイシ・日本特殊陶業)
・イビデン
・ヤマザキマザック
・オークマ
・DMG森精機
・大同特殊鋼
そして工業系以外にも
・ミツカン
・カゴメ
・敷島製パン
・メニコン
・サンゲツ
・井村屋
などなど、たくさんの企業の生まれた地であることがわかりました。
明治13年(1880年)資産家番付の企業家
ちなみに、今から100年以上前のこの地の「資産番付」記録をご存知でしょうか?
やっぱりTOYOTA関連?
いえいえ、そんなことはありません。
資産番付には6名の記載がありますが、
・伊藤次郎左衛門(松坂屋)
・豊田重助(東朋テクノロジー)
・小出庄兵衛(丸栄)
・岡谷惣助(岡谷鋼機)
・瀧兵右衛門(タキヒヨー)
・奥田正香(日本車両製造など)
となっており、トヨタグループが台頭してくるのはこの30~40年後のことです。
なぜ中部でこのような企業群が生まれたのか?
それにしてもなぜこの地で自動車・航空機・工作機械など、今の日本の屋台骨となるような工業が栄えたのでしょうか?
「水・土・木という地域を取り巻く恵まれた環境があった」と
「ナゴヤが生んだ名企業」では説明しています。
名古屋周辺は昔から木材の一大集積地であったようで、それに伴い熟練の技術者が多く、
それが現代の産業の礎になった、とされます。さらに、
肥沃な濃尾平野では農業が発達し、ミツカンやカゴメなど農業企業や繊維業を生む土壌となります。
また良質な土は窯業を生み(ノリタケカンパニーリミテド)、
大同特殊鋼やイビデンなど素材産業も発達させました。
堅実で閉鎖的な土地柄?
人口230万人のコンパクトな大都市・大工業圏ゆえに、財界人同士の連携も活発・密接と言われており、それが
「名古屋は閉鎖的だ」と言われる一因とですが、その「連携が密接」なおかげで、
岡谷鋼機をはじめとする老舗企業がベンチャー企業のエンジェルとして支援する土壌があります。
さらにブラザー工業は今や売上比率8割が海外、というグローバル企業も多く、
決して閉ざされた経済圏では無いことがうかがわれます。
上記企業にも弊社の製品が。
ということで、我々も「ナゴヤ発祥」の名に負けないように流体技術メーカーの「名企業」になるべく奮闘しておりますが、
もちろん、上記ご紹介の「名企業」にもたくさん実績がございます。
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