最後はなぜかうまくいくイタリア人

FROM:長谷

 

あなたはイタリア人にどのようなイメージを持っていますか?

 

・なんかオシャレ

・陽気な国民性

・仕事や時間にルーズ

・情熱的

・ピザ

 

そんなイメージでしょうか?

もしそうなら、大正解です。

 

そんなイタリア人の「仕事術」をまとめた面白い本を読み終えたので、シェアしたいと思います。

 

なぜか最後はうまくいく

 

イタリア人は、よくも悪くも「適当・ルーズ」です。

例えば、よくある光景で例えると、

イタリアのスーパーのレジ打ちのおばちゃんは、例外なくおしゃべりです。

というより、イタリア人が全体的にお話好きです。

 

なのでイタリアのスーパーのレジではレジ打ちのおばちゃんと、お客さんとのおしゃべりは長い時間続きます。

レジがどんどん混んで来てもお構いなしです。

イタリア人全員がそのような性質なので、クレームも出ません。

 

でも日本でそんな光景に出会ったらイライラして即クレームじゃないでしょうか?

 

また、イタリア人は時間にとてもルーズです。

「18時からディナーパーティーが始まる」と言うと、まじめな日本人は17時50分には到着しますが、

会場に到着してもほとんど人はいません。

だいたい、19時30分頃から人が集まりだし、20時にはスタートする、という感じです。

 

だったら20時スタートで良くない?と思ってしまいますが、

国民全員の共通認識で「18時スタートなら20時にはいけば良いか」という認識があるので、遅刻、というニュアンスも無いようです。

 

そして時間にルーズな延長線上で、「仕事とプライベート」という切り分けも希薄なようです。

仕事中に遊ぶし、プライベートな時間でも仕事の緊急事態には笑顔で対応するのがイタリア人です。

 

国全体が適当なので、例えば工事で部材が足りない、なんて言う事は日常茶飯事のようです。

「○○のところからすぐに取り寄せよう」「部材が無いならないで何とかうまくいく方法を考えよう」

予定通り行く事が滅多に無いから、アドリブでの対応力は凄まじいモノがあるようです。

 

その点、日本は「予定通りいかない」事が完全悪となっており、

部材が無い場合も「相当品じゃなくて同じ部材じゃないとダメ=何とかしろ」というような対応になってしまいます。

 

完璧な仕事の裏で

最後に、本書の「おわりに」から少し引用させてもらおうと思います。

 

「一方で、全てが素晴らしく効率的で、間違いなく動いていく日本は、地下鉄に乗ると、昼でも眠りこけている人がいて、みんながひどく疲れている印象を受ける。全てがうまくいっているはずなのに、なぜすべてがうまくいかないイタリアよりも、人に余裕がないように思えるのだろうか?」

「1分も遅れない新幹線、完全にクリーンな車両の背景には、マニアックなまでの仕事をする人たちがいる。日本はサービスを受ける方には最高だが、それを提供するほうにはかなりの緊張感を強いる、過酷な労働を課するシステムなのではないだろうか」

 

正直、私も結構適当な人間で、それはそれで他人への許容にもつながっています。

新幹線が1分遅れようが5分遅れようが全くイライラしないし、ラーメンに髪の毛が入っていても「ゲッ」と思うだけでクレームを入れたりはしません。

 

あまりにもクリーンで完璧な世界は、そんなに幸せな気がしないのですがどうでしょうか?

それよりも、多少のルーズさを大いに許容できる社会が私は幸せですが、あなたはどう思いますか?

 

※P.S 著名な占い師によると、私の前世は「イタリアの修道士だったが恋をして駆け落ちした」らしいです。いつかイタリアに行ってみたいです。