亀拾った

FROM,中島

 

その日、私は春一番吹き荒れる中、真っすぐ歩を進めていました。

現場から少し離れた敷地に仮設された砂利の駐車場にハイエースを停め、

工具の入った腰袋をぶら下げてこれから入る現場が無事に収まるように工程をイメージしながら一歩一歩。

少しばかり不安な私をよそに、空はカラッと晴れ渡っています。

そんな道中、私、亀拾ったんです。

 

亀拾った

 

あまりに突拍子もなく「亀拾ったんです」と冒頭を納めましたが

実際その時も本当にこのくらい突拍子もなく亀を拾ったんです。

いい天気ですよね。

コンプラ上ぼかしてありますが奥にある工場に向かって歩いている写真です。

この時の私はまだ気が付いていないのですが、この時すでに奴が移り込んでいます。

あとで見返して初めて気が付きました。

ということで、次の写真がこの数秒後です。

明確に亀ですね。

少し通り過ぎて、ん?亀?と戻ったらアスファルトに亀が1匹いました。

 

たぶん外来種

 

「わぁ~♡亀さんだ~♡」

と思ったのと同時に、現実的な私が自身に問いかけます。

はて、たぶんこいつは外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)だろう。

環境省や各市町村のガイダンスによれば

・飼うのはOK/譲渡もOK(無償なら)

・放すのはNG

・見つけたら放置が原則

・他の水源への移動NG

とある。

さて、どうする。持って帰るのは到底難しい。しかし・・・

本来はこのまま放置がいいのでしょうけど、見つけてしまった以上は

この照り返すアスファルトに放置する事もできず・・・

ガイダンスギリギリを攻めて近くの草むらまで搬送し、現場に向かいました。

 

亀の恩返し

 

その後の現場では予期せぬ事態が起こったのですが

偶然が重なり現場を収める事ができ、これは亀からの恩恵だと勝手に納得した所存です。

たかが一匹の亀を拾っただけですが、忘れられない現場となったのでこの場をお借りして共有させて頂きました。

忘れられないといえば、入社して直ぐに上司に着いていった個人的に忘れられない現場も

共有させて頂きますね。

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