FROM,中島
私は大のおばあちゃん子です。
そんな祖母は寝る前にノートを出してきて、鉛筆をペロッと舐め
今日あったことを書き留める習慣があります。
布団に横になりながらその風景を眺めていた私、ずっと気になってたんですよ。
鉛筆ってどんな味がするんだろうって。
鉛筆ってどんな味?
6歳の時に妹が生まれ、寝相が悪い私が新生児を蹴とばすのを恐れた両親によって
同居している祖父母の寝室へ私の寝床を移した事がキッカケで
私はおばあちゃん子以外の何者でもなくなりました。
今でも実家に帰ると、ひ孫を抱きながら祖父母の部屋に一目散に向かうほどです。
先日も実家に帰ったのですが、ひ孫を嬉しそうに抱く祖母の傍らには、
当時とかわらないキャンパスノートとHBの鉛筆がひっそりと置かれていました。
「まだ書いてんだな~」とエモい衝動に駆られながら
「まだ鉛筆舐めてんのかな?」と、エモさをかき消すようにあの頃ずっと気になっていた
「鉛筆ってどんな味するんだろう…」
という素朴な疑問の答え合わせを当時はまだなかったスマートフォンで検索してみました。
鉛筆を舐める謎
当時、鉛筆を舐めるのは単に「美味しいから」と思っていたのですが
その謎を深堀する事もないまま大人になってしまいました。
この機会に調べてみると、納得の事実が判明しました。
時は現在のおじいちゃん、おばあちゃんが子供の頃まで遡ります。
当時鉛筆の芯は今ほど質の良いものではなく、
長く文字を書くと文字が薄くなってきたり、かすれたりする事が一般的でした。
そこで、芯を湿らせて書きやすくするために芯をペロッと舐めてから書く、
といった風習が根付いたようです。
現在は油分を含んだ潤滑材のようなものが練り込んであるようなので
鉛筆を舐める必要もなくなりました。
鉛筆を舐めなくても
薄々勘付いてはいましたが、鉛筆を舐めていたのは
「美味しいから」というわけではありませんでしたね。
しかしそんな時代背景や所作から「鉛筆を舐める」という慣用句は
「丁寧に集中して物事行うこと」や「数字を改ざんすること」といった意味を持って
現在も我々の生活にひっそりと存在しています。
ニッチなポンプメーカーである我々はポンプ選定の際に
誰一人として文字通り鉛筆を舐めなくても済む様に、
以下のようなHPを設けています。
選定にお困りの際はその鉛筆をペロッとする前に、ご活用頂けますと幸いです。