QRの前にビールくれ

From,山田

 

12月に入って徐々に年末モードに入ってきた今日この頃。

会社の忘年会

部署の飲み会

よくわからないけどとりあえず集まる会

などなど、急に飲食店に行く機会が増えませんか?

 

普段は行かない店に連れて行ってもらえたり、

よくわからない個室に通されてみたり、

よくわからないテンションで乾杯する。

 

そんな年末の飲み会ラッシュのなかで、ふと気づいたことがあるんです。

最近の飲食店、注文方法がとにかく多様化しすぎ問題。

 

「口頭で注文」 「タブレットで注文」 「券売機で注文」

……ここまではいい。

 

問題は、QRコードを読み取って自分のスマホで注文するタイプ。

席に着くと「ご注文はこちらからお願いしまーす」と言って置かれるプレート。

そこにはこう書いてある。

 

「こちらのQRコードからご注文ください」

 

 

一瞬、思う。

え、私のスマホ使う前提なん?

 

なんというか・・・

この方式だけは納得がいかない。

通信料は自前。

バッテリーも自前。

操作ミスも自己責任。

 

しかも、たまにこういう罠がある。

・やたら重いサイト

・謎に小さい文字

・「アプリをインストールしてください」の絶望感

 

もちろん、お店側の事情もわかる。

人手不足。

注文ミス防止。

外国人対応。

データ管理。

理屈は全部、正しい。

 

でも心のどこかで思ってしまう。

「お店のデジタル化、なぜか客側が働いてないか?」

 

こういう場面になると、ふと頭に浮かぶ作品がある。

『注文の多い料理店』。

たしかあの物語は、料理の話であると同時に、客という立場がいつの間にか反転していき、「誰が客で、誰が試されているのか」が曖昧になっていく話だったかと思う。

あれはただの童話ではなかったのかもしれない・・・。

 

QR注文は時代に合った仕組みなんだと思う。 便利なのも事実。

でも、せめてこうしてほしい。

・Wi-Fiはください

・充電できる場所もください

・口頭注文という“最後の逃げ道”は残してください

 

それがあるだけで、QR注文をちょっと受け入れられるような気がしませんか?

 

そして今日も私は、 スマホの電池残量20%を見つめながら、 そっとQRコードにカメラを向けるのだった。

 

効率化って?

 

お店の注文方法が増えるのは時代の流れだとしても、客に作業させるDXはほどほどにしてほしい。

効率化って本来は負担を減らすための仕組みのはず。

そう考えると、工場の世界は飲食店より一歩先に進んでいるのかもしれない。

 

粉体を運ぶ作業は重労働でヒューマンエラーも起きやすい。

それをスムーズに移送してくれる仕組み、それがエイチツーの粉体移送システムです。

DXの理想形ってもしかするとこういうことなのかもしれない・・・と思いませんか?