エアダイヤフラムポンプ流量低下の対処法

ROM,内和田

 

車、家電、スマホなど・・・いつも使っている大切なモノがトラブると焦りますよね。

壊れた!? どうしよう!となったときに、ちょっとした予備知識が役に立つかもしれません。

ポンプでよくあるトラブルの代表的なものに以下の種類があります。

 

  ① 起動しない

  ② 流量が低下している

  ③ 水漏れしている

  ④ 騒音・振動が激しい

 

前回は「① 起動しない」について解説しましたが(エアダイヤフラムポンプトラブル事例:再起動不良編)、今回は「② 流量が低下している」について原因と対処法を解説します!

 

エアダイヤフラムポンプの流量低下の原因

エア駆動式ダイヤフラムポンプでよくあるトラブルの1つに再起動不良があります。

今回はその原因と解決方法について、代表的なものを3つご紹介します。

 

1. 液質や温度の変化により、液粘度が高くなっている場合

【原因】

液質や温度の変化により、液体の粘度が高くなると、ポンプの流量が低下します。

 

【解決策】

・エア供給圧力を確認し、適正な範囲に調整する。

・必要に応じて配管サイズを大きくすることで、流量を改善します。

 

 

2.駆動部の擦動部が摩耗して、エア漏れが生じている場合

【原因】

駆動部の摩耗によりエア漏れが発生すると、ポンプの効率が低下します。

 

【解決策】

駆動部の部品を交換し、摩耗した部分を修復します。

 

 

3.バルブの異物の詰まりや、ポンプの前後配管やストレーナーの目詰まり

【原因】

バルブや配管、ストレーナーに異物が詰まると、流量が低下します。

 

【解決策】

バルブボールやバルブシートの清掃を行い、配管ラインの目詰まりを確認・除去します。

 

 

4.排気マフラー(サイレンサー)の目詰まり

【原因】

排気マフラーが目詰まりすると、エアの流れが妨げられ、ポンプの性能が低下します。

 

【解決策】

排気マフラーを新品に交換します。

 

 

これらの原因と解決策を知っていれば流量低下の問題にも対処しやすくなるのではないでしょうか?

トラブルシューティングは原因をしっかりと特定し、適切な対策をとることが重要です。

 

エアダイヤフラムポンプで移送可能な粘度を動画で解説!

私の思う「とろみ」とあなたの思う「とろみ」は同じでしょうか?

 

 

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